昭和町社会福祉協議会は、令和2年3月に「昭和町第3次地域福祉活動計画」を策定し、“みんなで支えあい、安心して、いきいきと暮らしていくために、心をつなぐ福祉の輪”を基本理念に掲げ、地域の人びとが、住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現を目指した活動を推進してきました。
近年、本格的な少子高齢化・人口減少時代の到来や家族形態の変化、人々の価値観やライフスタイルの多様化などを背景として、世帯規模の縮小や単身世帯の増加が顕著となり、家族や地域住民同士のつながりや支えあいの意識が希薄化しています。このように私たちを取り巻く環境は大きく変化し、地域コミュニティの変容等により、福祉に対するニーズが多様化・複雑化しています。
また、高齢の親と無職の子どもの同居世帯が抱える「8050問題」、介護と育児に同時に直面する「ダブルケア」、生まれ育った家庭やさまざまな事情から、健やかな成長に必要な生活環境や教育の機会が確保されていない「子どもの貧困問題」、家事や家族の世話などを日常的に行い、子ども自身の権利が守られていない「ヤングケアラー」など、「制度の狭間」にある複合的な支援を必要とするケースへの課題が浮き彫りになっています。
そして、新型コロナウイルス感染症拡大により、人と人の結びつきの希薄化がさらに進んだだけでなく、地域福祉活動のあり方や経済的困窮への支援、雇用の維持など、従来の方法では解決が困難な新たな問題が生み出され、日々の生活に大きな影響をもたらしました。
このような背景から、制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手・受け手」という関係を超えて、公的なサービスや制度だけではなく、自治会、地域団体、ボランティア団体、NPO等さまざまな組織が連携し、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が、世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく「地域共生社会」の実現が求められています。
そこで、さらなる発展のために、地域のあらゆる住民が役割を持ち、支えあいながら、安心して、いきいきと自分らしく活躍できる地域コミュニティを構成し、公的なサービスや制度と協働して助けあいながら暮らすことのできる「地域共生社会」の実現を目指した「昭和町第4次地域福祉活動計画」を令和7年3月に策定しました。


○資料配布
・昭和町第4次地域福祉活動計画(PDF)
・昭和町第4次地域福祉活動計画【概要版】(PDF)